古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 468番

秋の野の

藤原長実(ふじわらのながざね)

秋の野の草葉を押しなびかせて置く露に、濡れながら人は訪ねて行くのだろうか。

作者
贈左大臣長實(藤原長実)
  1. 1白河しらかは白河しらかはしらかわ院ゐん院ゐんいんにてにてにて、、、野草露滋やさうつゆしげし野草露滋やさうつゆしげしやそうつゆしげしといへるといへるといえる心こころ心こころこころををを、、、をのこどもつかうまつりけるにをのこどもつかうまつりけるにおのこどもつこうまつりけるに詞書
  2. 2秋あき秋あきあきののの野の野ののののの初句
  3. 3草葉くさば草葉くさばくさばおしなみおしなみおしなみ二句
  4. 4おくおくおく露つゆ露つゆつゆににに三句
  5. 5濡ぬ濡ぬぬれてやれてやれてや人ひと人ひとひとののの四句
  6. 6たづねたづねたずね行ゆ行ゆゆくらむくらむくらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕白河院で、「野草の露滋し」という題を男たちが詠みました時の歌。

秋の野の草葉を押しなびかせて置く露に、濡れながら人は訪ねて行くのだろうか。

意訳

秋の野の草葉には、その重みで草がなびき伏すほど露が置いている。その露に濡れながら、人は誰かを訪ねて行くのだろう。

語釈・文法注

おしなみ
押しなびかせて。

和歌

作者
藤原長実(ふじわらのながざね) 1075–1133
藤原顕季の子。権中納言に至り、のち左大臣を追贈された。娘は鳥羽天皇の皇后美福門院得子。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・468番
歌体
短歌
状況
詞書「白河院にて、野草露滋といへる心を、をのこどもつかうまつりけるに」(白河院で、「野草の露滋し」という題を男たちが詠みました時の歌)。

解説

作者の長実は藤原長実。底本は第二句を「草葉おしなみ」とするが、「草葉おしなひ」とする本もある。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、82頁(コマ51)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日