古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 465番

おぼつかな

村上天皇(むらかみてんのう)

わからないことだ。野にも山にも白露が、何を思って置くのだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
天曆御歌(村上天皇)
  1. 1おぼつかなおぼつかなおぼつかな初句
  2. 2野の野ののにもにもにも山やま山やまやまにもにもにも二句
  3. 3白露しらつゆ白露しらつゆしらつゆののの三句
  4. 4何なに何なになにごとごとごとをををかはかはかは四句
  5. 5思おも思おもおもひおくらむひおくらむいおくらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

わからないことだ。野にも山にも白露が、何を思って置くのだろうか。

意訳

野にも山にも白露が置いている。露はいったい何を思って、こんなにも置いているのだろう。露を涙にたとえ、もの思いを重ねる。

語釈・文法注

思ひおく
思いを残す。「置く」を掛ける。

和歌

作者
村上天皇(むらかみてんのう) 926–967
第六十二代天皇。その治世は「天暦の治」とたたえられた。宮中に和歌所を置いて『後撰和歌集』を撰ばせ、天徳四年(960)の内裏歌合を催した。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・465番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「おく」に「(思ひ)置く」と「(露が)置く」を掛ける。

解説

村上天皇の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、82頁(コマ51)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日