古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 461番

草葉には

菅原道真(すがわらのみちざね)

草葉の上では玉と見えながら、つらい身の人の袖では涙となる、秋の白露よ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
菅贈太政大臣(菅原道真)
  1. 1草葉くさば草葉くさばくさばにににははは初句
  2. 2玉たま玉たまたまととと見み見みみえつゝえつゝえつつ二句
  3. 3わびわびわび人びと人びとびとののの三句
  4. 4袖そで袖そでそでののの淚なみだ淚なみだなみだののの四句
  5. 5秋あき秋あきあきのしらつゆのしらつゆのしらつゆ結句

引用の仕方

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現代語訳

草葉の上では玉と見えながら、つらい身の人の袖では涙となる、秋の白露よ。

意訳

秋の白露は、草葉の上では美しい玉のように見える。けれども、わびしい暮らしをする人の袖の上では、涙そのものだ。

語釈・文法注

わび人
つらい境遇にある人。

和歌

作者
菅原道真(すがわらのみちざね) 845–903
学者・政治家。宇多・醍醐天皇に重用されて右大臣に至ったが、藤原時平らの讒言で大宰権帥に左遷され、配所で没した。死後に太政大臣を追贈され、のち天神として祀られた。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・461番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

作者の菅贈太政大臣は菅原道真。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、81頁(コマ50)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日