古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 460番

かりてほす

紀貫之(きのつらゆき)

刈り取って干す山田の稲は、袖を濡らして植えた早苗とは見えないことだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
貫之(紀貫之)
  1. 1かりてかりてかりてほすほすほす初句
  2. 2山田やまだ山田やまだやまだののの稲いね稲いねいねははは二句
  3. 3袖そで袖そでそでひぢてひぢてひじて三句
  4. 4植う植ううゑしゑしえし早苗さなへ早苗さなへさなえととと四句
  5. 5見み見みみえずもあるかなえずもあるかなえずもあるかな結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

刈り取って干す山田の稲は、袖を濡らして植えた早苗とは見えないことだ。

意訳

刈り取って干している山田の稲は、春に袖を濡らして植えたあの細い早苗だとは思えないほど、立派に実っている。

語釈・文法注

ひぢて
濡らして。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・460番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

貫之の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、81頁(コマ50)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日