古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 457番

いまよりは

大伴家持(おおとものやかもち)

今からは秋風が寒くなるだろう。どうして独りで長い夜を寝られようか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
中納言家持(大伴家持)
  1. 1いまよりいまよりいまよりははは初句
  2. 2秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜ寒さむ寒さむさむくくく二句
  3. 3なりぬべしなりぬべしなりぬべし三句
  4. 4いかでかひとりいかでかひとりいかでかひとり四句
  5. 5長なが長ながながききき夜よ夜よよををを寐ね寐ねねむむむ結句

引用の仕方

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現代語訳

今からは秋風が寒くなるだろう。どうして独りで長い夜を寝られようか。

意訳

これから秋風は日ごとに寒くなっていく。そんな長い夜を、どうして独りで寝られるだろうか。

語釈・文法注

いかでか
どうして。反語。

和歌

作者
大伴家持(おおとものやかもち) 718?–785
大伴旅人の子。越中守などを経て中納言に至った。『万葉集』の編纂に深く関わったとされ、同集に最も多くの歌を残す。繊細で抒情的な歌風で知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・457番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

『万葉集』巻三の家持の歌。妻を亡くした悲しみの歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、80頁(コマ50)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日