古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 448番

小山田の

西行法師(さいぎょうほうし)

山田の番小屋の近くで鳴く鹿の声に目を覚まされて、こちらも鳴子を鳴らして鹿を驚かすことだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
西行法師
  1. 1小山田をやまだ小山田をやまだおやまだののの初句
  2. 2庵いほ庵いほいおちかくなくちかくなくちかくなく二句
  3. 3鹿しか鹿しかしかののの音ね音ねねににに三句
  4. 4おどろかされておどろかされておどろかされて四句
  5. 5驚おどろ驚おどろおどろかすかなかすかなかすかな結句

引用の仕方

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現代語訳

山田の番小屋の近くで鳴く鹿の声に目を覚まされて、こちらも鳴子を鳴らして鹿を驚かすことだ。

意訳

山田の番小屋で寝ていると、近くで鹿が鳴いた。その声に目を覚まされて、今度はこちらが鳴子を鳴らして鹿を驚かす。

語釈・文法注

おどろかされて
目を覚まされて。
驚かす
(鹿を)驚かせて追う。

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・448番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

西行の歌。「おどろかす」をくり返す、ユーモアのある歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、79頁(コマ49)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日