新古今和歌集 巻第五 秋歌下 446番
夜もすがら
一晩中、妻を恋い慕う鹿が鳴くのにつれて、小萩が原の露がこぼれることだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕自邸で歌合を催しました時、鹿を詠んだ歌。
一晩中、妻を恋い慕う鹿が鳴くのにつれて、小萩が原の露がこぼれることだ。
意訳
夜通し、妻を求めて鹿が鳴いている。その声に揺れるように、小萩が原の萩の露がはらはらとこぼれる。鹿の涙のようにも見える。
語釈・文法注
- なくなべに
- 鳴くのにつれて。
和歌
- 作者
- 藤原俊忠(ふじわらのとしただ) 1073–1123
藤原忠家の子で、俊成の父、定家の祖父。権中納言に至った。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・446番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「家に歌合し侍りけるに、鹿をよめる」(自邸で歌合を催しました時、鹿を詠んだ歌)。
解説
作者の俊忠は藤原俊忠。俊成の父。底本は第二句を「妻恋ふ鹿の」とするが、「妻問ふ鹿の」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、78頁(コマ49)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日