古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第五 秋歌下 438番

山おろしに

藤原実房(ふじわらのさねふさ)

山おろしの風に乗って、鹿の声が高く聞こえてくるようだ。峰の上の月の下で、夜も更けたのだろうか。

作者
入道左大臣(藤原実房)
  1. 1百首ひやくしゆ百首ひやくしゆひゃくしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしりしりし時とき時ときとき詞書
  2. 2山やま山やまやまおろしにおろしにおろしに初句
  3. 3鹿しか鹿しかしかののの音ね音ねねたかくたかくたかく二句
  4. 4聞きこ聞きこきこゆなりゆなりゆなり三句
  5. 5尾上をのへ尾上をのへおのえののの月つき月つきつきににに四句
  6. 6小夜さよ小夜さよさよややや更ふ更ふふけぬるけぬるけぬる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕百首歌を献上した時の歌。

山おろしの風に乗って、鹿の声が高く聞こえてくるようだ。峰の上の月の下で、夜も更けたのだろうか。

意訳

山から吹き下ろす風に乗って、鹿の鳴く声が高く聞こえる。峰の月も傾き、夜も更けたのだろう。

語釈・文法注

尾上
峰の上。

和歌

作者
藤原実房(ふじわらのさねふさ) 1147–1225
藤原公教の子。左大臣に至り、のち出家した。三条家の人。
出典
『新古今和歌集』巻第五・秋歌下・438番
歌体
短歌
状況
詞書「百首の歌奉りし時」(百首歌を献上した時の歌)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

作者の入道左大臣は藤原実房。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、77頁(コマ48)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日