新古今和歌集 巻第三 夏歌 276番
白露の
白露が情けを置いたことばであろうか。ほのかに見えた夕顔の花は。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕夕顔を詠んだ歌。
白露が情けを置いたことばであろうか。ほのかに見えた夕顔の花は。
意訳
夕暮れにほのかに見えた夕顔の花は、白露が情けをこめて置いていったことばのようだ。『源氏物語』の夕顔の巻を思わせる歌。
語釈・文法注
- 情
- 思いやり、情け。
- ことの葉
- ことば。「葉」は夕顔の葉を掛ける。
和歌
- 作者
- 藤原頼実(ふじわらのよりざね) 1155–1225
藤原経宗の子。太政大臣に至った。後鳥羽院の歌壇で正治百首などに出詠した。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・276番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「夕顏をよめる」(夕顔を詠んだ歌)。
修辞
- 本歌取り
- 『源氏物語』夕顔の巻の「心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花」をふまえる。
- 体言止め
- 体言止め。
解説
頼実の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、49頁(コマ34)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日