古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第三 夏歌 194番

おのが妻

読人しらず(よみびとしらず)

自分の妻を恋しく思いながら鳴いているのだろうか。五月の闇の中、神奈備山の山ほととぎすは。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1おのがおのがおのが妻つま妻つまつま初句
  2. 2戀こ戀ここひつゝひつゝいつつ鳴な鳴ななくやくやくや二句
  3. 3五月さつき五月さつきさつき闇やみ闇やみやみ三句
  4. 4神南備かむなび神南備かむなびかんなび山やま山やまやまののの四句
  5. 5山やま山やまやまほとゝきすほとゝきすほととぎす結句

引用の仕方

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現代語訳

自分の妻を恋しく思いながら鳴いているのだろうか。五月の闇の中、神奈備山の山ほととぎすは。

意訳

梅雨のころの暗い夜、神奈備山でほととぎすが鳴いている。あれは、妻を恋しがって鳴いているのだろうか。

語釈・文法注

五月闇
陰暦五月の梅雨のころの暗い夜。
神南備山
神が降りるとされる山。大和の三室山など。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第三・夏歌・194番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

『万葉集』巻十の作者未詳歌の異伝。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、35頁(コマ27)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日