新古今和歌集 巻第三 夏歌 192番
郭公
ほととぎすが深い山から出てきて鳴く初声を、どこの里の誰が聞いているのだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕賀茂に籠もっていました明け方、ほととぎすが鳴きましたので詠んだ歌。
ほととぎすが深い山から出てきて鳴く初声を、どこの里の誰が聞いているのだろうか。
意訳
賀茂に籠もっている明け方、ほととぎすの初声を聞いた。深い山から出てきたばかりのこの初声を、ほかにはどこの里の誰が聞いているのだろうか。
語釈・文法注
- 深山出なる
- 深い山から出てきた。
- いづれの里の
- どこの里の。
和歌
- 作者
- 弁乳母(べんのめのと) 生没年未詳(十一世紀)
加賀守藤原順時の娘。後冷泉天皇の乳母を務めた女房歌人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第三・夏歌・192番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「賀茂に籠りたりける曉、郭公の鳴きければ」(賀茂に籠もっていました明け方、ほととぎすが鳴きましたので詠んだ歌)。
解説
作者の弁乳母は後冷泉天皇の乳母。底本は第四句を「いづれの里の」とするが、「いづれのやどの」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、35頁(コマ27)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日