人物事典 / は行
平群氏女郎
へぐりうじのいらつめ
生没年未詳(八世紀中頃)
人物について
越中守として赴任していた大伴家持に、十二首の恋の歌を贈った女性。巻十七に載る。
古典ライブラリーで読める歌:『万葉集』12首
この略歴は、掲載中の『万葉集』のページの作者欄に基づきます。伝承を含む場合は、その旨を本文に示しています。
『万葉集』の平群氏女郎
12首万葉集・3931〜3936番君により 吾が名はすでに君により 吾が名はすでに 立田山 絕えたる戀の しげき頃かも 須磨人の 海邊常去らず 燒く鹽の 辛き戀をも 吾はするかも ありさりて 後も逢はむと 思へこそ 露の命も つぎつつ渡れ なかなかに 死なば安けむ 君が目を 見ず久ならば 術なかるべし 隱沼の 下ゆ戀ひあまり 白波の いちじろく出でぬ 人の知るべく 草枕 旅にしばしば 斯くのみや 君を遣りつつ 吾が戀ひをらむ原文・訳・解説を読む 万葉集・3937〜3942番草枕 旅去にし君が草枕 旅去にし君が 歸りこむ 月日を知らむ すべの知らなく かくのみや 吾が戀ひをらむ ぬばたまの 夜の紐だに解き 放けずして 里近く 君が成りなば 戀ひめやと もとな思ひし 吾ぞ悔しき 萬代と 心は解けて 我が背子が 捫みし手見つつ 忍びかねつも 鶯の 鳴くくら谷に うちはめて 燒けは死ぬとも 君をし待たむ 松の花 花數にしも 我が背子が 思へらなくに もとな咲きつつ原文・訳・解説を読む