万葉集 巻第四 710番
み空行く 月の光に
空を渡る月の光で、ただひと目見ただけの人が、夢に見える。安都扉娘子の歌。
場面イラスト(準備中)
題詞安都扉娘子の歌一首
現代語訳
空を渡る月の光のもとで、ただひと目見ただけの人が、夢に見える。
意訳
月の光のもとで、たった一度見かけただけの人が、夢に現れる。ほんの一瞬の出会いが忘れられない、ほのかな恋心を歌っている。
語釈・文法注
文法・本文
- あひ見し
- 出会って見た。
和歌
- 作者
- 安都扉娘子(生没年未詳)
伝未詳。 - 出典
- 『万葉集』巻第四・相聞・710番
- 歌体
- 短歌(五七五七七)
- 時期
- 第3期(710〜733年(平城京遷都〜山上憶良の没年ごろ))
- 状況
- 安都扉娘子の歌。
解説
701番の河内百枝娘子の歌と同じく、月夜のひと目の出会いを歌っている。
関連
出典
- 底本
- 佐佐木信綱編『新訓万葉集』上巻 岩波文庫、昭和2年(1927)、176頁(コマ92)。国立国会図書館デジタルコレクション
- 原文
- 佐佐木信綱編『白文万葉集』上巻 岩波書店、昭和24年(1949)、186頁(コマ99)。万葉仮名の原文。国立国会図書館デジタルコレクション
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部
- 更新日