古典ライブラリー

源氏物語 第2帖 帚木(5)

指喰ひの女

登場人物:左馬頭・指喰ひの女・頭中将

左馬頭の若い頃の体験談。嫉妬深いが、夫に尽くす女がいた。懲らしめようと別れ話を持ち出すと、女は左馬頭の指に噛みついた。その後、みぞれの夜に訪ねてみると女は実家に移っており、やがて思い嘆いて亡くなってしまう。

みぞれの降る夜、男が雪を払いながら女の家を訪ねると、灯火がほのかに壁を照らし、温めた衣が伏籠に掛けられている場面(AI生成)
みぞれの降る夜、男が雪を払いながら女の家を訪ねると、灯火がほのかに壁を照らし、温めた衣が伏籠に掛けられている場面
  1. 1「「「はやうはやうはようまだまだまだいといといと下臈げらふ下臈げらふげろうににに侍はべ侍はべはべりりりししし時とき時ときとき哀あはれ哀あはれあわれととと思おも思おもおもふふう人ひと人ひとひと侍はべ侍はべはべりりりききき。。。
  2. 2聞きこ聞きこきこえええさせさせさせつるつるつるやうやうようにににかたちかたちかたちなどなどなどいといといとにににももも侍はべ侍はべはべらららざりざりざりしかしかしかばばば、、、若わか若わかわかききき程ほど程ほどほどのののすきごゝちすきごゝちすきごこちにはにはにはこのこのこの人ひと人ひとひとをををにににともともとも思おも思おもおもひひい留とど留とどとどめめめ侍はべ侍はべはべらららずずず、、、よるべよるべよるべとととははは思おも思おもおもひひいながらながらながらさうざうしくさうざうしくそうぞうしくてててとかくとかくとかく紛まぎ紛まぎまぎれれれありきありきありき侍はべ侍はべはべりりりしししををを、、、
  3. 3じじじをををなむなむなんいたくいたくいたくししし侍はべ侍はべはべりりりしかしかしかばばば、、、心こころ心こころこころづきなうづきなうずきのういといといとかゝらかゝらかからでででならならならましかましかましかばばばととと思おも思おもおもひひいつゝつゝつつ、、、あまりあまりあまりいといといとゆるしゆるしゆるしなくなくなく疑うたが疑うたがうたがひひい侍はべ侍はべはべりりりしししもももうるさくうるさくうるさくててて、、、
  4. 4かくかくかく數かず數かずかずならならならぬぬぬ身み身みみををを見み見みみももも放はな放はなはなたたたでででなどなどなどかくかくかくしもしもしも思おも思おもおもふふうらむらむらんととと、、、心苦こころぐる心苦こころぐるこころぐるしきしきしき折々をりをり折々をりをりおりおりももも侍はべ侍はべはべりりりててて、、、じねんじねんじねんににに心こころ心こころこころ治をさ治をさおさめめめらるゝらるゝらるるやうやうようににになむなむなん侍はべ侍はべはべりりりししし。。。
  5. 5このこのこの女をんな女をんなおんなのののあるあるあるやうやうよう、、、素もと素もともとよりよりより思おも思おもおもひひい至いた至いたいたらららざりざりざりけるけるける事こと事ことことにもにもにもいかでいかでいかでこのこのこの人ひと人ひとひとののの爲ため爲ためためにににはははとととなきなきなき手て手ててをををいだしいだしいだし、、、後おく後おくおくれれれたるたるたるすぢすぢすじののの心こころ心こころこころをををももも猶なほ猶なほなお口惜くちを口惜くちをくちおしくしくしくははは見み見みみえええじじじととと思おも思おもおもひひい勵はげ勵はげはげみみみつゝつゝつつ、、、とにかくにとにかくにとにかくにつけつけつけててて物もの物ものものまめやかまめやかまめやかににに後うしろ後うしろうしろみみみ露つゆ露つゆつゆにてもにてもにても心こころ心こころこころににに違たが違たがたがふふう事こと事ことことはははなくなくなくもがなもがなもがなととと思おも思おもおもへへえりりりししし程ほど程ほどほどににに、、、
  6. 6進すす進すすすすめめめるるる方かた方かたかたととと思おも思おもおもひひいしかしかしかどどどとかくとかくとかくににに靡なび靡なびなびききき來き來ききてててなよびなよびなよびゆきゆきゆき、、、見み見みみにくきにくきにくきかたちかたちかたちをををもももこのこのこの人ひと人ひとひとににに見み見みみややや疎うと疎うとうとまままれれれむむんとととわりなくわりなくわりなく思おも思おもおもひひいつくろひつくろひつくろい、、、疎うと疎うとうとききき人ひと人ひとひとににに見み見みみえええばばばにににややや思おも思おもおもははわむむんととと憚はばか憚はばかはばかりりり耻は耻ははぢぢじててて、、、にににもてつけもてつけもてつけててて見み見みみ馴な馴ななるゝるゝるるまゝまゝままににに心こころ心こころこころもももけしうけしうけしゅうはははあらあらあらずずず侍はべ侍はべはべりりりしかしかしかどどど、、、唯ただ唯ただただこのこのこの憎にく憎にくにくききき方かた方かたかた一ひと一ひとひとつつつなむなむなん心こころ心こころこころをををさめさめさめずずず侍はべ侍はべはべりりりししし。。。
  7. 7そのそのそのかみかみかみ思おも思おもおもひひい侍はべ侍はべはべりりりしししやうやうよう、、、かうかうこうあながちあながちあながちににに從したが從したがしたがひひいおぢおぢおじたるたるたる人ひと人ひとひとなななめりめりめり、、、いかでいかでいかで懲こ懲ここるるるばかりばかりばかりのののわざわざわざしししててておどしおどしおどしてててこのこのこの方かた方かたかたももも少すこ少すこすこしししよろしくよろしくよろしくもももなりなりなりもももやめやめやめむむんととと思おも思おもおもひひいててて、、、
  8. 8誠まこと誠まことまことにににうしうしうしなどなどなどももも思おも思おもおもひひいててて絕た絕たたえええぬぬぬべきべきべき氣色けしき氣色けしきけしきならならならばばば、、、かばかりかばかりかばかり我わ我わわににに隨したが隨したがしたがふふう心こころ心こころこころならならならばばば思おも思おもおもひひい懲こ懲ここりりりなむなむなんととと思おも思おもおもひひい給たま給たまたまへへえててて、、、殊更ことさら殊更ことさらことさらににになさけなくなさけなくなさけなくつれなきつれなきつれなきさまさまさまををを見み見みみせせせててて、、、例れい例れいれいののの腹はら腹はらはら立た立たたちちち怨ゑん怨ゑんえんずるずるずるににに、、、
  9. 9かくかくかくばばばいみじきいみじきいみじき契ちぎり契ちぎりちぎり深ふか深ふかふかくくくともともとも絕た絕たたえええててて又また又またまた見み見みみじじじ、、、かぎりかぎりかぎりととと思おも思おもおもはゞはゞわばかくかくかくわりなきわりなきわりなき物もの物ものもの疑うたが疑うたがうたがひひいはははせよせよせよ、、、
  10. 10行ゆ行ゆゆくくくさきさきさき長なが長ながながくくく見み見みみえええむむんととと思おも思おもおもはゞはゞわばつらきつらきつらき事こと事ことことありありありともともとも念ねん念ねんねんじじじてててなのめになのめになのめに思おも思おもおもひひいなりなりなりてててかゝるかゝるかかる心こころ心こころこころだにだにだに失う失ううせせせなななばばば、、、いといといと哀あはれ哀あはれあわれとととなむなむなん思おも思おもおもふふうべきべきべき、、、人ひと人ひとひとなみなみなみなみなみなみにもにもにもなりなりなり少すこ少すこすこしししおとなびおとなびおとなびむむんににに添そ添そそへへえててて又また又またまた並なら並ならならぶぶぶ人ひと人ひとひとなくなくなくなむなむなんあるあるあるべきべきべきなどなどなど、、、
  11. 11賢かしこ賢かしこかしこくくく敎をし敎をしをしへへへたつるたつるたつるかなかなかなととと思おも思おもおもひひい給たま給たまたまへへえててて、、、我わ我わわれれれたけくたけくたけく侍はべ侍はべはべるるるににに、、、少すこ少すこすこしししうちうちうち笑わら笑わらわらひひいててて、、、
  12. 12萬よろづ萬よろづよろずににになくなくなく物もの物ものものげなきげなきげなき程ほど程ほどほどををを見み見みみすぐしすぐしすぐしててて人數ひとかず人數ひとかずひとかずなるなるなる世よ世よよもももやややととと待ま待ままつつつ方かた方かたかたはははいといといと長閑のどか長閑のどかのどかににに思おも思おもおもひひいなさなさなされれれててて心こころ心こころこころやましくやましくやましくもももあらあらあらずずず、、、つらきつらきつらき心こころ心こころこころををを忍しの忍しのしのびびびててて思おも思おもおもひひいなほらなほらなおらむむん折をり折をりおりををを見み見みみつけつけつけむむんととと年月としつき年月としつきとしつきををを重かさ重かさかさねねねむむんはははいといといと苦くる苦くるくるしくしくしくなむなむなんあるあるあるべけれべけれべければばば、、、かたみかたみかたみににに背そむ背そむそむきききぬぬぬべきべきべききざみきざみきざみににになむなむなんあるあるあるととと、、、
  13. 13妬ねた妬ねたねたげげげにににいふいふいう時とき時ときときににに腹はら腹はらはらだゝしくだゝしくだたしくなりなりなりててて憎にく憎にくにくげげげなるなるなる事こと事ことことどもどもどもををを言い言いいひひい勵はげ勵はげはげししし侍はべ侍はべはべるるるににに、、、女をんな女をんなおんなもももえええ治をさ治をさおさめめめぬぬぬすぢすぢすじにてにてにてひとつひとつひとつををを引ひ引ひひききき寄よ寄よよせせせてててくひくひくいててて侍はべ侍はべはべりりりしししををを、、、
  14. 14おどろおどろしくおどろおどろしくおどろおどろしくててて、、、かゝるかゝるかかる疵きず疵きずきずさへさへさへつきつきつきぬれぬれぬればばばいよいよいよいよいよいよ交まじ交まじまじらひらひらいをををすすすべきべきべきにもにもにもあらあらあらずずず、、、辱はづか辱はづかはずかしめしめしめ給たま給たまたまふふうめるめるめるいとゞしくいとゞしくいとどしく何なに何なになににににつけつけつけてててかかかははは人ひと人ひとひとめかめかめかむむん、、、世よ世よよををを背そむ背そむそむきききぬぬぬべきべきべき身み身みみなななめりめりめりなどなどなどいひいひいいおどしおどしおどしててて、、、
  15. 15さらばさらばさらば今日けふ今日けふきょうこそこそこそはははかぎりかぎりかぎりなななめれめれめれとととこのこのこのおよびおよびおよびををを屈かが屈かがかがめめめてててまかでまかでまかでぬぬぬ。。。
  16. 16「「「手て手ててををを折をり折をりおりりりりてててあひあひあい見み見みみしししことことことををを數かず數かずかずふれふれうればばばこれこれこれひとつひとつひとつやややははは君きみ君きみきみががが。。。えええ怨ゑん怨ゑんえんみみみじじじななな」」」ととと言い言いいひひい侍はべ侍はべはべれれればばばさすがにさすがにさすがにうちうちうち泣な泣ななきききててて、、、和歌
  17. 17「「「うきふしうきふしうきふしををを心こころ心こころこころひとつひとつひとつににに數かず數かずかずへへえきききててて君きみ君きみきみががが手て手ててをををわかるわかるわかるべきべきべきをりをりおり」」」などなどなどひしろひひしろひいしろいはべりはべりはべりしかしかしかどどど、、、和歌
  18. 18誠まこと誠まことまことにににははは變かは變かはかわるるるべきべきべき事こと事ことことともともとも思おも思おもおもひひい給たま給たまたまへへえずずずながらながらながら、、、日比ひごろ日比ひごろひごろ經へ經へへるるるまでまでまでせうそこせうそこしょうそこももも遣つかは遣つかはつかわさささずずず、、、罷まか罷まかまかりりりありくありくありくににに、、、
  19. 19臨時りんじ臨時りんじりんじののののののににに夜更よふ夜更よふよふけけけててていみじういみじういみじゅうみぞれみぞれみぞれ降ふ降ふふるるる夜よ夜よよ、、、これかれこれかれこれかれ罷まか罷まかまかりりりあかるゝあかるゝあかるる所ところ所ところところにてにてにて思おも思おもおもひひいめぐらせめぐらせめぐらせばばば、、、猶なほ猶なほなお家路いへぢ家路いへぢいえじととと思おも思おもおもははわむむん方かた方かたかたははは又また又またまたなかりなかりなかりけりけりけり。。。
  20. 20うちうちうちわたりわたりわたりののの旅寢たびね旅寢たびねたびねもももすさまじかるすさまじかるすさまじかるべくべくべく、、、氣色けしき氣色けしきけしきばめばめばめるるるあたりあたりあたりはははそゞろそゞろそぞろ寒さむ寒さむさむくくくやややととと思おも思おもおもううう給たま給たまたまへへえられられられしかしかしかばばば、、、いかゞいかゞいかが思おも思おもおもへへえるるるととと氣色けしき氣色けしきけしきももも見み見みみがてらがてらがてら、、、雪ゆき雪ゆきゆきをををうちうちうち拂はら拂はらはらひひいつゝつゝつつまかでゝまかでゝまかでて、、、
  21. 21なまなまなま人ひと人ひとひとわろくわろくわろく爪つま爪つまつまどどどさりともさりともさりともこよひこよひこよい日比ひごろ日比ひごろひごろのののうらみうらみうらみははは解と解ととけけけなむなむなんととと思おも思おもおもううう給たま給たまたまへへえしししににに、、、
  22. 22火ひ火ひひほのかほのかほのかににに壁かべ壁かべかべにににけけけ、、、なえなえなえたるたるたるきぬきぬきぬどもどもどものののたるたるたるおほいなるおほいなるおおいなるにににうちかけうちかけうちかけててて引ひ引ひひききき上あ上ああぐぐぐべきべきべき物もの物ものもののののなどなどなどうちうちうち上あ上ああげげげててて、、、今宵こよひ今宵こよひこよいばかりばかりばかりやややととと待ま待ままちちちけるけるけるさまさまさまなりなりなり。。。
  23. 23さればよさればよさればよととと心こころ心こころこころおごりおごりおごりするするするにににはははなしなしなし。。。さるべきさるべきさるべき女房にようばう女房にようばうにょうぼうどもどもどもばかりばかりばかりとまりとまりとまりててて、、、親おや親おやおやののの家いへ家いへいえにににこのこのこの夜よ夜よよさりさりさりなむなむなん渡わた渡わたわたりりりぬるぬるぬるととと答こた答こたこたへへえ侍はべ侍はべはべりりり。。。
  24. 24艶えん艶えんえんなるなるなる歌うた歌うたうたももも詠なが詠ながながまままずずず氣色けしき氣色けしきけしきばめばめばめるるるせうそこせうそこしょうそこもももせせせでででいといといとににになさけなかりなさけなかりなさけなかりしかしかしかばばば、、、あへなきあへなきあえなき心地ここち心地ここちここちしししててて、、、さがなくさがなくさがなくゆるしゆるしゆるしなかりなかりなかりしししももも我わ我わわををを疎うと疎うとうとみみみねねねととと思おも思おもおもふふう方かた方かたかたののの心こころ心こころこころやややありありありけむけむけんととと、、、さしもさしもさしも見み見みみ給たま給たまたまへへえざりざりざりししし事こと事ことことなれなれなれどどど心こころ心こころこころやましきやましきやましきまゝまゝままににに思おも思おもおもひひい侍はべ侍はべはべりりりしししににに、、、
  25. 25着き着ききるるるべきべきべき物もの物ものもの常つね常つねつねよりよりよりももも心こころ心こころこころ留とど留とどとどめめめたるたるたる色いろ色いろいろあひあひあいししし、、、さまさまさまいといといとあらまほしくあらまほしくあらまほしくててて、、、さすがにさすがにさすがに我わ我わわががが見み見みみ捨す捨すすてゝてゝててむむん後のち後のちのちをををさへさへさへなむなむなん思おも思おもおもひひいやりやりやり後見うしろみ後見うしろみうしろみたりたりたりししし。。。
  26. 26さりともさりともさりとも絕た絕たたえええててて思おも思おもおもひひい放はな放はなはなつつつやうやうようはははあらあらあらじじじととと思おも思おもおもひひい給たま給たまたまへへえてててとかくとかくとかく言い言いいひひい侍はべ侍はべはべりりりしししををを、、、背そむ背そむそむきききもももせせせずずず尋たづ尋たづたずねねね惑まど惑まどまどはさはさわさむむんともともとも隱かく隱かくかくれれれ忍しの忍しのしのびびびずずず、、、輝かかや輝かかやかかやかしからかしからかしからずずずいらへいらへいらえつゝつゝつつ、、、
  27. 27唯ただ唯ただただありありありししし心こころ心こころこころながらながらながらはははえええなむなむなん見み見みみすぐすすぐすすぐすまじきまじきまじき、、、改あらた改あらたあらためめめててて長閑のどか長閑のどかのどかににに思おも思おもおもひひいならならならばばばなむなむなんあひあひあい見み見みみるるるべきべきべきなどなどなど言い言いいひひいしししををを、、、さりともさりともさりともえええ思おも思おもおもひひい離はな離はなはなれれれじじじととと思おも思おもおもひひい給たま給たまたまへへえしかしかしかばばば、、、
  28. 28暫しば暫しばしばしししこらさこらさこらさむむんののの心こころ心こころこころにてにてにてしかしかしか改あらた改あらたあらためめめむむんともともともいはいはいわずずず、、、いたくいたくいたくててて見み見みみせせせしししあひだあひだあいだににに、、、いといといといたくいたくいたく思おも思おもおもひひい歎なげ歎なげなげきききてててはかなくはかなくはかなくなりなりなり侍はべ侍はべはべりりりにににしかしかしかばばば戲たは戲たはたわぶれぶれぶれ憎にく憎にくにくくくくなむなむなん覺おぼ覺おぼおぼえええ侍はべ侍はべはべりりりししし。。。
  29. 29偏ひとへ偏ひとへひとえにににうちうちうち賴たの賴たのたのめめめたらたらたらむむん方かた方かたかたははは、、、さばかりさばかりさばかりにてにてにてありぬありぬありぬべくべくべくなむなむなん思おも思おもおもひひい給たま給たまたまへへえ出い出いいでででらるゝらるゝらるる。。。
  30. 30はかなきはかなきはかなきあだごとあだごとあだごとをををももも誠まこと誠まことまことののの大事だいじ大事だいじだいじをををももも、、、言い言いいひひい合あは合あはあわせせせたるたるたるにににかひかひかいなからなからなからずずず、、、たつたたつたたつたととといはいはいわむむんにもにもにもつきなからつきなからつきなからずずず、、、ののの手て手ててにもにもにも劣おと劣おとおとるるるまじくまじくまじく、、、そのそのその方かた方かたかたももも具ぐ具ぐぐしししてててなむなむなん侍はべ侍はべはべりりりししし」」」とととててて、、、いといといと哀あはれ哀あはれあわれととと思おも思おもおもひひい出い出いいでででたりたりたり。。。
  31. 31中將ちゆうじやう中將ちゆうじやうちゅうじょう「「「そのそのそのたなばたたなばたたなばたののの裁た裁たたちちち縫ぬ縫ぬぬふふう方かた方かたかたをををのどめのどめのどめててて長なが長ながながききき契ちぎり契ちぎりちぎりにににぞぞぞあえあえあえましましまし。。。實げ實げげにににそのそのそのたつたたつたたつた姫ひめ姫ひめひめののの錦にしき錦にしきにしきにはにはには、、、又また又またまたしくしくしくものものものあらあらあらじじじ。。。
  32. 32はかなきはかなきはかなき花はな花はなはな紅葉もみぢ紅葉もみぢもみじととといふいふいうももも折節をりふし折節をりふしおりふしののの色いろ色いろいろあひあひあいつきなくつきなくつきなくはかばかしからはかばかしからはかばかしからぬぬぬははは露つゆ露つゆつゆのののはえはえはえなくなくなく消き消ききえええぬるぬるぬるわざわざわざなりなりなり。。。さるさるさるににによりよりよりかたきかたきかたき世よ世よよぞぞぞとととははは定さだ定さださだめめめ兼か兼かかねねねたるたるたるぞぞぞややや」」」ととと、、、いひいひいいはやしはやしはやし給たま給たまたまふふう。。。

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

左馬頭は語る。「ずっと昔、まだたいそう身分の低かった頃、いとしいと思う女がおりました。先ほど申し上げたように、容貌などはそれほど整ってもいませんでしたので、若い頃の浮気心から、この女を生涯の伴侶とも思い定めず、頼りにする人だとは思いながらも物足りなくて、あちこちほかの女のもとに通っておりました。

するとひどく嫉妬するので、気に入らず、こんなふうでなく、おっとりしていてくれたらと思いながら、あまりにも容赦なく疑われるのもうるさくて、一方では、こんな取るに足らない私を見捨てもせず、どうしてこうまで思うのだろうと、気の毒になる折々もあって、自然と浮気心もおさまるようになりました。

この女の様子は、もともと考えも及ばなかったようなことでも、どうにかしてこの人のためにはと、苦手なことにも手を出し、劣っている方面の心得も、やはり残念には見られまいと励んで、何かにつけてまめやかに世話をして、少しでも私の心に背くことはないようにと思っておりました。気の強い方だと思っていましたが、何かと私に従ってなよなよとなり、見苦しい容貌も、この人に見られて嫌われはしないかとむやみに気をつかい、他人に見られたら私の恥になると思って遠慮し、つつましく身を保って、見なれるにつれて気立ても悪くないと思いましたが、ただこの嫉妬深いところだけは直りませんでした。

そのころ思ったのは、こんなにひたすら私に従い、こわがっている人なのだから、なんとか懲りるようなことをして脅かし、この嫉妬も少しよくなり、とげとげしさもやめさせようということでした。本当に嫌だと思って、別れてしまいそうな様子を見せたら、これほど私に従う心なら懲りるだろうと思いまして、わざと冷淡でつれないそぶりを見せると、いつものように腹を立てて恨むので、『こんなに強情なら、どんなに深い縁でも、もう会うまい。これきりだと思うなら、こんなむやみな邪推もするがよい。末長く連れ添おうと思うなら、つらいことがあっても辛抱して、大目に見るようになって、こういう心さえなくなれば、たいそういとしく思うだろう。私も人並みに出世して、少し一人前になるにつれて、ほかに並ぶ人もないほど大切にするだろう』などと、うまく教えさとしたものだと思いまして、得意になって言い過ぎましたところ、女は少し笑って、

『何ごとにつけてもぱっとせず、頼りないあなたの時期を辛抱して、いつか一人前になる時もあろうかと待つほうは、たいそう気長に思えて、苦にもなりません。でも、つらいあなたの浮気心をこらえて、いつか心を入れ替えてくれる時を見つけようと、年月を重ねてあてにならない期待をかけるのは、たいそう苦しいことでしょうから、お互いに別れるべき時なのです』と、憎らしげに言うので、腹が立って、憎まれ口をさんざん言い立てましたところ、女も我慢できない性分で、私の指を一本引き寄せて噛みついたのです。

私は大げさに文句を言って、『こんな傷までついたのでは、もう宮仕えもできない。ばかにされている官位も、こうなってはますます、何によって人並みに出世できよう。もう出家するしかない身の上だ』などと脅かして、『それなら今日が最後だな』と、この指を折り曲げて出ていきました。

『指を折って、あなたと連れ添ったことを数えてみると、あなたのつらいところはこれ一つだけだろうか。もう恨み言も言えまい』と言いますと、さすがに女は泣いて、

『あなたのつらい仕打ちを、心ひとつに数えてきましたが、今こそあなたと手を分かつ時なのでしょうか』などと言い争いましたが、本当に別れようとは思いませんでした。それでも何日もたつまで便りもせず、あちこち浮かれ歩いておりましたが、臨時の祭の楽の練習で夜が更け、ひどくみぞれの降る夜、皆がそれぞれ別れて帰るところで思いめぐらしてみると、やはり帰る家と思える所はほかにありませんでした。

宮中の宿直も興ざめだし、気取った女のところは寒々としそうだと思いましたので、どう思っているかと様子も見がてら、雪を払いながら出かけてみると、なんとなく体裁が悪くて、きまり悪く思われましたが、それでも今夜こそ、日頃の恨みもとけるだろうと思いました。すると、灯火をほのかに壁の方に向け、柔らかくなった着物の厚い綿入れを、大きな伏籠にかけて温め、引き上げるはずの几帳の帷子なども上げて、今夜こそはと待っていた様子です。

やっぱりそうだと得意になりましたが、本人はいません。しかるべき女房たちだけが残っていて、『親の家に、今夜移ってしまわれました』と答えます。艶めいた歌も詠まず、気のきいた手紙も残さず、ひたすら引きこもって、情けないので、がっかりして、あんなに意地悪く、許さなかったのも、私に嫌われたいと思う心があったのだろうかと、そうも見えなかったことですが、腹立たしさのあまり思いました。けれども、私が着るはずの着物は、いつもより心をこめた色合いで、仕立てもまことに申し分なく、やはり私に見捨てられた後のことまで気づかって世話をしてくれていたのです。

それでも、まさか私を見限ることはあるまいと思って、あれこれ言ってやりましたが、女はつっぱねもせず、私を困らせようと姿を隠すこともせず、恥ずかしくないような返事をしながら、『ただ、以前のお心のままでは、とても我慢できません。心を入れ替えて、落ち着いてくださるなら、お会いしましょう』などと言うのを、それでも私から離れることはできまいと思いましたので、しばらく懲らしめてやろうという気持ちで、改めようとも言わず、ひどく強情を張って見せているうちに、女はたいそう思い嘆いて亡くなってしまいましたので、冗談事では済まないと思いました。

ひたすら頼みにする妻としては、あのくらいの人でよかったのだと、今になって思い出されます。ちょっとした風流事でも、まじめな大事でも、相談しがいがあり、竜田姫と言ってもふさわしいほど染め物が上手で、織女の手にも劣らないほど裁縫も上手で、そうした方面もそなえていて、行き届いていました」と言って、たいそうしみじみと思い出している。

頭中将は「その織女の裁縫の腕はさておいて、彦星と織女のように、長い契りにあやかりたかったですね。本当に、その竜田姫の錦に及ぶものはないでしょう。ちょっとした花や紅葉といっても、季節の色合いが似合わず、はっきりしないものは、露のように見ばえもなく消えてしまうものです。だから、難しい世の中だと、決めかねているのですよ」と、はやし立てなさる。

意訳

左馬頭の一つ目の体験談「指喰ひの女」は、嫉妬深いが、夫に誠実に尽くした女の話である。左馬頭は、女を懲らしめて嫉妬を直そうとするが、女は逆に、浮気をやめない夫を見限ろうとする。指に噛みつくという激しい行動の裏には、待ち続けることへの苦しみがあった。

みぞれの夜、女は家を出ていたが、夫のための衣を温めて用意していた。女は最後まで夫を思いながら、自分の誇りも捨てなかったのである。左馬頭がそれに気づいたときには遅く、女は亡くなってしまう。左馬頭の話は、男の身勝手さを自ら語るものになっており、聞き手は笑いながらも、その教訓を感じ取ることになる。

語釈・文法注

まほ
整っていること、完全なこと。
とまり
最後に落ち着くところ。生涯の伴侶。
物怨じ
嫉妬すること、恨みごとを言うこと。
おいらか
おっとりとして穏やか。
おもてぶせ
面目を失うこと、恥。
みさを
節操を守ること、つつましく身を保つこと。
さがなさ
意地の悪さ、とげとげしさ。
おぞまし
強情だ、気が強い。
いひそす
言い過ぎる。
みだて
見栄え、見どころ。「みだてなく」で、ぱっとせず。
あいなだのみ
あてにならない期待、むなしい期待。
および
指。
かこつ
恨みごとを言う、不平を言う。
官位(つかさくらい)
官職と位階。
うきふし
つらいこと。「ふし」に指の「節」を掛ける。
こや
これがまあ…か。代名詞「こ」+係助詞「や」。
言ひしろふ
言い争う。
あくがる
心がふらふらとさまよう、浮かれ歩く。
臨時の祭
賀茂の臨時の祭。毎年十一月に行われた。
調樂(ちょうがく)
祭に先立って行う、舞楽の練習。
爪くはる
未詳の語。きまりが悪い、ばつが悪い意と解されている。
壁に背け
灯火を壁の方へ向けて、光を和らげること。
あつこえ
厚肥え。綿を厚く入れた衣。
こ
籠(こ)。伏籠(ふせご)。香をたいたり、衣を温めたりするため、上に衣をかける籠。
かたびら
帷子。几帳などに掛ける布。
さうじみ
正身(そうじみ)。本人。
ひたやごもり
ひたすら引きこもること。
つなびく
強情を張る、意地を張る。
たつた姫
竜田姫。秋をつかさどる女神で、山々を紅葉に染めるとされた。染め物の上手のたとえ。
七夕
織女星。機織りの上手として、裁縫の上手のたとえにされる。
うるさし
行き届いている、すぐれている。現代語の「うるさい」とは意味が違う。

文法

反実仮想「ましかば…」(おいらかならましかば)
「もしおっとりしていたら(よいのに)」。後に「よからまし」などが省略されている。
願望の終助詞「もがな」(なくもがな)
「…があればなあ」。打消の「なく」について、「…がなければよいのに」。
完了「ぬ」の命令形(疎みね)
「私を嫌ってしまえ」。女がそう思っていたのか、と左馬頭が邪推する言い方。

和歌

手を折りてあひ見しことを數ふればこれひとつやは君がうきふし

詠者
左馬頭
状況
指に噛みつかれた左馬頭が、別れ際に詠んだ歌。指を折って一緒に暮らした日々を数えてみると、つらいことはこの一件だけではなかった、と恨む。

修辞

掛詞・縁語
「手を折る」は指を折って数えることと、噛まれた指を折り曲げることを重ねる。「ふし」は指の節と、事柄(つらい点)を掛ける。

うきふしを心ひとつに數へきてこや君が手をわかるべきをり

詠者
指喰ひの女
状況
女の返歌。あなたのつらい仕打ちを心の中だけで数えてきたが、今こそあなたと別れる時なのか。

修辞

掛詞
「手をわかる」は指を折り分けることと、手を分かつ(別れる)こと。「をり」は「折り」と「折(時)」を掛ける。

解説

「指喰ひの女」は、雨夜の品定めで語られる体験談の最初の話である。左馬頭は、自分の失敗談として語りながら、結局は、あのくらい誠実な女こそ妻にふさわしかったと認める。品定めの議論は、抽象的な女性論から、具体的な体験談へと移っていく。

みぞれの夜、夫の衣を伏籠で温めて待っていた場面は、平安貴族の暮らしの細部を伝える一節としても知られる。香をたきしめ、衣を温めて夫を迎えるのは、妻の大切な務めであった。

頭中将が竜田姫・七夕にかけて茶化すのは、左馬頭が女の染め物・裁縫の腕をほめたのを受けたものである。七夕の織女と彦星の長い契り(年に一度でも永遠に続く)にあやかれなかったのですね、という冗談になっている。

関連

出典

底本
丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』物語部1(源氏物語 上) 板倉屋書房、明治36年(1903)、26–29頁(コマ15–16)。国立国会図書館デジタルコレクション
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部
更新日