古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1978番

やみはれて

西行法師(さいぎょうほうし)

迷いの闇が晴れて心の空に澄む月は、西の山辺が近くなっているのだろうか。

作者
西行法師
  1. 1勸心くわんじん勸心くわんじんかんじんをををよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける詞書
  2. 2やみはれてやみはれてやみはれて初句
  3. 3心こころ心こころこころののの空そら空そらそらににに二句
  4. 4すむすむすむ月つき月つきつきははは三句
  5. 5西にし西にしにしののの山邊やまべ山邊やまべやまべややや四句
  6. 6ちかくなるらむちかくなるらむちかくなるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕観心を詠みました歌。

迷いの闇が晴れて心の空に澄む月は、西の山辺が近くなっているのだろうか。

意訳

迷いの闇が晴れて、心の空に月が澄みわたっている。西方浄土が近づいてきたのだろうか。

語釈・文法注

勸心
底本の表記。「観心」(心の本性を観ずること)の意か。

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1978番
歌体
短歌
状況
詞書「勸心をよみ侍りける」(観心を詠みました歌)。

解説

西行の歌で、『新古今和歌集』の巻末歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、366頁(コマ193)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日