新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1975番
西へゆく
西へ行く道しるべと思った月の光の、空頼みこそかいがなかったことよ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕西行法師を招きました時に、参りますと申しながら来ないで、月の明るい夜に門の前を通ると聞いて、詠んで贈った歌。
西へ行く道しるべと思った月の光の、空頼みこそかいがなかったことよ。
意訳
西方浄土への道しるべと頼みにしていたあなたが、門前を通り過ぎてしまうとは、空頼みに終わってかいのないことです。
語釈・文法注
- 空賴め
- あてにさせてかなわないこと。「空」に月の縁。
和歌
- 作者
- 待賢門院堀河(たいけんもんいんのほりかわ) 生没年未詳(十二世紀)
源顕仲の娘。待賢門院に仕えた女房。西行と交流があった。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第二十・釈教歌・1975番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「西行法師をよび侍りけるに、まかるべき由は申しながら、まうでこで、月のあかゝりけるに、門の前を通ると聞きて、よみてつかはしける」(西行法師を招きました時に、参りますと申しながら来ないで、月の明るい夜に門の前を通ると聞いて、詠んで贈った歌)。
解説
待賢門院堀河の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、366頁(コマ193)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日