新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1900番
をしほ山
小塩山の神のしるしを待つ、松の葉に約束した色は変わるものだろうか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕最勝四天王院の障子に、小塩の山が描いてある所。
小塩山の神のしるしを待つ、松の葉に約束した色は変わるものだろうか。
意訳
小塩山の神のしるしを待つ心を、常緑の松の葉に誓ったのだから、その色が変わることなどあろうか。
語釈・文法注
- まつ
- 「待つ」と「松」を掛ける。
和歌
- 作者
- 慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1900番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「最勝四天王院の障子に、小鹽の山書きたる所」(最勝四天王院の障子に、小塩の山が描いてある所)。
修辞
- 掛詞
- 「まつ」。
解説
慈円の歌。底本は第四句を「契りし色は」とするが、「ちぎりし春は」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、351頁(コマ185)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日