新古今和歌集 巻第十九 神祇歌 1879番
さやかなる
明るく照る霊鷲山の高嶺の雲の上から、光をやわらげて来た月読の森よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕伊勢の月読の社に参って、月を見て詠んだ歌。
明るく照る霊鷲山の高嶺の雲の上から、光をやわらげて来た月読の森よ。
意訳
霊鷲山の高嶺に明るく輝く月のような仏が、光をやわらげてこの国に現れたのが、月読の森の神なのだ。
語釈・文法注
- 鷲の高嶺
- 釈迦が説法した霊鷲山。
- 影やはらぐる
- 和光同塵。仏が光をやわらげて神となって現れること。
和歌
- 作者
- 西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十九・神祇歌・1879番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「伊勢の月讀の社にまゐりて、月を見てよめる」(伊勢の月読の社に参って、月を見て詠んだ歌)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
西行の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、347頁(コマ183)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日