古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1828番

世を厭ふ

西行法師(さいぎょうほうし)

世を厭った人という名だけでもそうして残しておいて、数にも入らない身の思い出にしよう。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
西行法師
  1. 1世よ世よよををを厭いと厭いといとふふう初句
  2. 2名な名ななをををだにもさはだにもさはだにもさは二句
  3. 3留とど留とどとどめめめ置お置おおきてきてきて三句
  4. 4數かず數かずかずならぬならぬならぬ身み身みみののの四句
  5. 5思おも思おもおもひひい出いで出いでいでにせむにせむにせむ結句

引用の仕方

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現代語訳

世を厭った人という名だけでもそうして残しておいて、数にも入らない身の思い出にしよう。

意訳

せめて世を捨てた者という名だけでも残して、取るに足りないわが身の思い出にしよう。

語釈・文法注

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1828番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

字余り
第三句。

解説

西行の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、336頁(コマ178)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日