古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1825番

ひと方に

慈円(じえん)

ひたすらに思い定めた心には、それでもやはり背かれる身をどうしよう。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1ひとひとひと方かた方かたかたににに初句
  2. 2思おも思おもおもひとりにしひとりにしいとりにし二句
  3. 3心こころ心こころこころにににははは三句
  4. 4猶な猶ななほそむかるゝほそむかるゝおそむかるる四句
  5. 5身み身みみをををいかにせむいかにせむいかにせむ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

ひたすらに思い定めた心には、それでもやはり背かれる身をどうしよう。

意訳

出家しようと一筋に思い定めた心なのに、なお世に背かれるような身をどうしたらよいのだろう。

語釈・文法注

ひと方に
ひたすらに。

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1825番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、336頁(コマ178)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日