古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1641番

思ふこと

少将井尼(しょうしょうのいのあま)

思うことの多い大原山の炭竈は、いっそう嘆きの数を積むばかりです。

作者
少將井尼(少将井尼)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2思おも思おもおもふことふことうこと初句
  3. 3おほおほおお原はら原はらはら山やま山やまやまののの二句
  4. 4炭竈すみがま炭竈すみがますみがまははは三句
  5. 5いとゞなげきのいとゞなげきのいとどなげきの四句
  6. 6數かず數かずかずをををこそつめこそつめこそつめ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

思うことの多い大原山の炭竈は、いっそう嘆きの数を積むばかりです。

意訳

もの思いの多い大原山の炭焼き竈は、薪(投げ木)を積むように、ますます嘆きの数を重ねるばかりでした。

語釈・文法注

おほ
「多」と「大原」を掛ける。
なげき
「嘆き」と「投げ木(薪)」を掛ける。

和歌

作者
少将井尼(しょうしょうのいのあま) 生没年未詳(十一世紀)
大原に住んだ尼。和泉式部と交わった。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1641番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

修辞

掛詞
「おほ」に「多」と「大原」、「なげき」に「嘆き」と「投げ木」。

解説

少将井尼の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、301頁(コマ160)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日