古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十七 雑歌中 1631番

荒れはてゝ

読人しらず(よみびとしらず)

荒れはてて風も防がない苔の庵に、私はいなくても、露は守っていただろう。

作者
西行法師(読人しらず)
  1. 1聖ひじり聖ひじりひじり、、、後のち後のちのちににに見み見みみててて、、、かへしかへしかへし詞書
  2. 2荒あ荒ああれれれはははてゝてゝてて初句
  3. 3風かぜ風かぜかぜもさはらぬもさはらぬもさわらぬ二句
  4. 4苔こけ苔こけこけののの庵いほ庵いほいおににに三句
  5. 5我われ我われわれはははなくともなくともなくとも四句
  6. 6露つゆ露つゆつゆははは守も守ももりけむりけむりけむ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕聖が後で見て、返歌。

荒れはてて風も防がない苔の庵に、私はいなくても、露は守っていただろう。

意訳

荒れはてて風も防げない苔の庵に、私は留守でも、露が番をしていたでしょう。

語釈・文法注

もり
「守り」と「漏り」を響かせる。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十七・雑歌中・1631番
歌体
短歌
状況
詞書「聖、後に見て、かへし」(聖が後で見て、返歌)。

修辞

字余り
第三句。

解説

聖の歌とされる。底本は作者名を刷らない。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、300頁(コマ160)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日