古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1564番

淺茅生や

源通光(みなもとのみちてる)

浅茅生よ。袖に朽ちてしまった秋の霜よ。忘れない夢を吹く嵐よ。

作者
左衞門督通光(源通光)
  1. 1寄風懷舊かぜによするくわいきう寄風懷舊かぜによするくわいきうかぜによするかいきゅうといふことといふことということををを詞書
  2. 2淺茅生あさぢふ淺茅生あさぢふあさじうややや初句
  3. 3袖そで袖そでそでにくちにしにくちにしにくちにし二句
  4. 4秋あき秋あきあきののの霜しも霜しもしも三句
  5. 5忘わす忘わすわすれぬれぬれぬ夢ゆめ夢ゆめゆめををを四句
  6. 6ふくふくふく嵐あらし嵐あらしあらしかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕「寄風懐旧(風に寄する懐旧)」という題を。

浅茅生よ。袖に朽ちてしまった秋の霜よ。忘れない夢を吹く嵐よ。

意訳

浅茅の生い茂る中で、秋の霜のような涙に袖は朽ちてしまった。忘れられない昔の夢を、嵐が吹き覚ます。

語釈・文法注

和歌

作者
源通光(みなもとのみちてる) 1187–1248
内大臣源通親の子で、通具の弟。太政大臣に至った。後鳥羽院の歌壇で活躍し、千五百番歌合などに出詠した。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1564番
歌体
短歌
状況
詞書「寄風懷舊といふことを」(「寄風懐旧(風に寄する懐旧)」という題を)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

通光の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、286頁(コマ153)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日