古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1520番

山里に

慈円(じえん)

山里に月は見ているかと人も来ない。空を行く風だけが、木の葉をも訪れる。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1五十首ごじつしゆ五十首ごじつしゆごじっしゅののの歌うた歌うたうた奉たてまつ奉たてまつたてまつりしにりしにりしに、、、山家月さんかのつき山家月さんかのつきさんかのつきののの心こころ心こころこころををを詞書
  2. 2山里やまざと山里やまざとやまざとににに初句
  3. 3月つき月つきつきははは見み見みみるやとるやとるやと二句
  4. 4人ひと人ひとひとももも來こ來ここずずず三句
  5. 5空そら空そらそら行ゆ行ゆゆくくく風かぜ風かぜかぜぞぞぞ四句
  6. 6木こ木ここののの葉は葉ははをもとをもとをもとふふう結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕五十首歌を献上した時に、「山家月(山家の月)」の心を。

山里に月は見ているかと人も来ない。空を行く風だけが、木の葉をも訪れる。

意訳

山里で月を見ているかと訪ねてくる人もいない。空を吹く風だけが、木の葉を訪れて鳴らしていく。

語釈・文法注

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1520番
歌体
短歌
状況
詞書「五十首の歌奉りしに、山家月の心を」(五十首歌を献上した時に、「山家月(山家の月)」の心を)。

修辞

三句切れ
三句切れ。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、278頁(コマ149)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日