古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1498番

秋や來る

紀有常(きのありつね)

秋が来たのか、露が紛れるのかと思うまで、あるのは涙が降るのだった。

作者
紀有常朝臣(紀有常)
  1. 1業平なりひら業平なりひらなりひら朝臣あそん朝臣あそんあそんののの裝束さうぞく裝束さうぞくしょうぞくつかはしてつかはしてつかわして侍はべ侍はべはべりけるにりけるにりけるに詞書
  2. 2秋あき秋あきあきややや來く來くくるるる初句
  3. 3露つゆ露つゆつゆやまがやまがやまがふとふとうと二句
  4. 4思おも思おもおもふまでふまでうまで三句
  5. 5あるあるあるははは淚なみだ淚なみだなみだののの四句
  6. 6ふるにぞありけるふるにぞありけるふるにぞありける結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕業平朝臣が装束を贈ってくれました時に。

秋が来たのか、露が紛れるのかと思うまで、あるのは涙が降るのだった。

意訳

秋が来たのか、露が置いたのかと思うほど袖が濡れている。それは、ありがたさに流れる涙なのだった。

語釈・文法注

和歌

作者
紀有常(きのありつね) 815–877
紀名虎の子。娘は在原業平の妻。業平と親しかった。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1498番
歌体
短歌
状況
詞書「業平朝臣の裝束つかはして侍りけるに」(業平朝臣が装束を贈ってくれました時に)。

解説

有常の歌。『伊勢物語』第十六段の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、273頁(コマ146)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日