古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1475番

覺束な

加賀左衛門(かがのさえもん)

気がかりだ。霞が立っているだろう武隈の松の陰から漏れる春の夜の月は。

詞書
「橘爲仲朝臣みちのおくに侍りける時、歌あまたつかはしける中に」(前の歌と同じ詞書)
作者
加賀左衞門(加賀左衛門)
  1. 1覺束おぼつか覺束おぼつかおぼつかななな初句
  2. 2霞かすみ霞かすみかすみ立た立たたつらむつらむつらむ二句
  3. 3たけくまのたけくまのたけくまの三句
  4. 4松まつ松まつまつのくまもるのくまもるのくまもる四句
  5. 5春はる春はるはるののの夜よ夜よよののの月つき月つきつき結句

引用の仕方

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現代語訳

気がかりだ。霞が立っているだろう武隈の松の陰から漏れる春の夜の月は。

意訳

どんな様子だろうか。霞の立ちこめる武隈の松の陰から、春の夜の月がほのかに漏れているのだろうか。

語釈・文法注

武隈の松
陸奥国の歌枕。

和歌

作者
加賀左衛門(かがのさえもん) 生没年未詳(十一世紀)
丹波泰親の娘とされる。藤原頼通の妻隆姫に仕えた女房。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1475番
歌体
短歌
状況
詞書「橘爲仲朝臣みちのおくに侍りける時、歌あまたつかはしける中に」(橘為仲朝臣が陸奥におりました時、歌をたくさん贈った中に)。

修辞

初句切れ
初句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

加賀左衛門の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、268頁(コマ144)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日