古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十六 雑歌上 1470番

柴の戶に

慈円(じえん)

柴の戸に咲く花はどうでもよい。眺めてしまったなあ、恨めしいわが身よ。

作者
前大僧正慈圓(慈円)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2柴しば柴しばしばののの戶と戶ととににに初句
  3. 3匂にほ匂にほにおははわむむむ花はな花はなはなははは二句
  4. 4さもあらばあれさもあらばあれさもあらばあれ三句
  5. 5眺なが眺ながながめてけりなめてけりなめてけりな四句
  6. 6恨うら恨うらうらめしのめしのめしの身み身みみややや結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

柴の戸に咲く花はどうでもよい。眺めてしまったなあ、恨めしいわが身よ。

意訳

粗末な庵に咲く花のことなどどうでもよいのに、つい眺めてしまった。世を捨てきれない恨めしいわが身よ。

語釈・文法注

和歌

作者
慈円(じえん) 1155–1225
関白藤原忠通の子で、九条兼実の弟、良経の叔父。天台座主を四度務めた。歴史書『愚管抄』を著した。率直で多彩な歌風で、『新古今和歌集』に西行に次ぐ九十二首が入る。家集に『拾玉集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十六・雑歌上・1470番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

字余り
第三句。
体言止め
体言止め。

解説

慈円の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、267頁(コマ143)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日