古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十五 恋歌五 1431番

秋の田の

読人しらず(よみびとしらず)

秋の田の穂をなびかせる風が片方に寄せるように、一途に私はもの思いをする。つれない人なのに。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1秋あき秋あきあきののの田た田たたののの初句
  2. 2穗ほ穗ほほむけのむけのむけの風かぜ風かぜかぜののの二句
  3. 3片かた片かたかたよりによりによりに三句
  4. 4我われ我われわれははは物思ものおも物思ものおもものおもふふう四句
  5. 5つれなきものつれなきものつれなきものををを結句

引用の仕方

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現代語訳

秋の田の穂をなびかせる風が片方に寄せるように、一途に私はもの思いをする。つれない人なのに。

意訳

秋の田の稲穂が風に一方へなびくように、私はひたすらあの人を思っている。つれない人なのに。

語釈・文法注

片より
一方に寄ること。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。
出典
『新古今和歌集』巻第十五・恋歌五・1431番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「秋の田の穂むけの風の」が「片より」を導く。
字余り
第四句。

解説

作者未詳。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、259頁(コマ139)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日