古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1262番

入る方は

紫式部(むらさきしきぶ)

入っていく方ははっきりしていた月の光を、上の空で待った宵だなあ。

作者
紫式部
  1. 1人ひと人ひとひとにつかはしけるにつかはしけるにつかわしける詞書
  2. 2入い入いいるるる方かた方かたかたははは初句
  3. 3さやかなりけるさやかなりけるさやかなりける二句
  4. 4月影つきかげ月影つきかげつきかげををを三句
  5. 5うはのうはのうわの空そら空そらそらにもにもにも四句
  6. 6待ま待ままちしちしちし宵よひ宵よひよいかなかなかな結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕人に贈った歌。

入っていく方ははっきりしていた月の光を、上の空で待った宵だなあ。

意訳

あなたがどこへ入って行くのか、はっきりわかっていたのに、上の空で月を待つように、あなたを待っていた宵だった。

語釈・文法注

和歌

作者
紫式部(むらさきしきぶ) 978?–1014?
藤原為時の娘。一条天皇の中宮彰子に仕え、『源氏物語』を書いた。『紫式部日記』『紫式部集』もある。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1262番
歌体
短歌
状況
詞書「人につかはしける」(人に贈った歌)。

修辞

体言止め
体言止め。

解説

紫式部の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、231頁(コマ125)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日