新古今和歌集 巻第十三 恋歌三 1230番
あはれとて
あわれだといって、人の心に情けがあってほしい。数にも入らない身かどうかにはよらない嘆きなのだから。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
あわれだといって、人の心に情けがあってほしい。数にも入らない身かどうかにはよらない嘆きなのだから。
意訳
あわれと思って、あの人の心に情けがあってほしい。この嘆きは、私が取るに足らない身であるかどうかには関係のないものなのだから。
語釈・文法注
- あれな
- あってほしい。
和歌
- 作者
- 西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十三・恋歌三・1230番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 三句切れ
- 三句切れ。
- 倒置
- 倒置。
解説
西行の歌。底本は第三句を「情あれな」とするが、「情あれば」とする本もある。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、225頁(コマ122)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日