古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1146番

つれもなき

八条院高倉(はちじょういんのたかくら)

つれない人の心は、蟬の抜け殻のようで、むなしい恋は、身を代えてしまおうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
八條院高倉(八条院高倉)
  1. 1つれもなきつれもなきつれもなき初句
  2. 2人ひと人ひとひとののの心こころ心こころこころははは二句
  3. 3空蟬うつせみ空蟬うつせみうつせみののの三句
  4. 4むなしきむなしきむなしき戀こひ戀こひこいははは四句
  5. 5身み身みみをやかへてむをやかへてむをやかえてむ結句

引用の仕方

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現代語訳

つれない人の心は、蟬の抜け殻のようで、むなしい恋は、身を代えてしまおうか。

意訳

つれないあの人の心は蟬の抜け殻のようにむなしい。そんなむなしい恋のために、わが身を引き換えにしてしまおうか。

語釈・文法注

空蟬
蟬の抜け殻。むなしいもののたとえ。

和歌

作者
八条院高倉(はちじょういんのたかくら) 生没年未詳(十二世紀後半〜十三世紀前半)
藤原惟方の娘とされ、鳥羽天皇の皇女八条院暲子内親王に仕えた女房。後鳥羽院の歌壇で活躍した。
出典
『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1146番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

八条院高倉の歌。底本は第四句を「むなしき戀は」とするが、「むなしき恋に」とする本もある。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、208頁(コマ114)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日