新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1104番
ためしあれば
例があるので、もの思いの眺めはそういうものと知りながら、おぼつかないのは心なのだった。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕前大納言隆房が中将でした時、右近の馬場の騎射の日に出かけたところ、見物していた女車から贈ってきた歌。
例があるので、もの思いの眺めはそういうものと知りながら、おぼつかないのは心なのだった。
意訳
昔も同じような例があるので、この思いが恋のもの思いだとわかってはいる。それでも落ち着かないのは、この心なのだ。
語釈・文法注
- ひをり
- 右近の馬場で行われる騎射。『伊勢物語』第九十九段に、ここで女車の女を見そめた話がある。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『新古今和歌集』では、『万葉集』の歌や古い歌集から採った歌、伝承の歌などが多い。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1104番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「前大納言隆房、中將に侍りける時、右近馬場のひをりの日まかれりけるに、物見侍りける女車よりつかはしける」(前大納言隆房が中将でした時、右近の馬場の騎射の日に出かけたところ、見物していた女車から贈ってきた歌)。
解説
作者未詳。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、201頁(コマ110)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日