新古今和歌集 巻第十二 恋歌二 1102番
後の世を
後の世を嘆く涙だと言いつくろって、絞ろうか、墨染の袖を。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕入道前関白が左大臣でした時、百首歌を人々に詠ませました時に、「忍恋」の心を。
後の世を嘆く涙だと言いつくろって、絞ろうか、墨染の袖を。
意訳
恋の涙を、来世を嘆く仏道の涙だと言いつくろって、涙に濡れた墨染の袖を絞ってしまおうか。
語釈・文法注
- 墨染の袖
- 僧衣。
和歌
- 作者
- 藤原重家(ふじわらのしげいえ) 1128–1180
藤原顕輔の子で、清輔の弟。大宰大弐を務めた。六条藤家の歌人で、有家の父。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第十二・恋歌二・1102番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「入道前關白左大臣に侍りける時、百首の歌人によませ侍りけるに、忍戀の心を」(入道前関白が左大臣でした時、百首歌を人々に詠ませました時に、「忍恋」の心を)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
重家の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、200頁(コマ110)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日