古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第六 冬歌 642番

行くさきは

伊勢大輔(いせのたいふ)

行く先はまだ遠いし、夜は更けたけれども、千鳥が鳴く佐保の川原は、通り過ぎにくいことだ。

作者
伊勢大輔
  1. 1佐保さほ佐保さほさおののの河原かはら河原かはらかわらににに千鳥ちどり千鳥ちどりちどりののの鳴な鳴ななきけるきけるきけるをををよみよみよみ侍はべ侍はべはべりけるりけるりける詞書
  2. 2行ゆ行ゆゆくさきくさきくさきははは初句
  3. 3小夜さよ小夜さよさよふけぬれどふけぬれどふけぬれど二句
  4. 4千鳥ちどり千鳥ちどりちどり鳴な鳴ななくくく三句
  5. 5佐保さほ佐保さほさおののの川原かはら川原かはらかわらははは四句
  6. 6過す過すすぎうかりけりぎうかりけりぎゅうかりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕佐保の川原で千鳥が鳴いていたのを詠んだ歌。

行く先はまだ遠いし、夜は更けたけれども、千鳥が鳴く佐保の川原は、通り過ぎにくいことだ。

意訳

行く先はまだ遠く、夜も更けてしまった。けれども千鳥の鳴く佐保の川原は、心がひかれて、なかなか通り過ぎることができない。

語釈・文法注

佐保の河原
奈良の佐保川の川原。千鳥の名所。
過ぎうかりけり
通り過ぎにくい。

和歌

作者
伊勢大輔(いせのたいふ) 989?–1060?
大中臣輔親の娘。一条天皇の中宮彰子に仕えた。奈良から献上された八重桜を受け取る役を紫式部から譲られ、その場で詠んだ歌で名を上げた。
出典
『新古今和歌集』巻第六・冬歌・642番
歌体
短歌
状況
詞書「佐保の河原に千鳥の鳴きけるをよみ侍りける」(佐保の川原で千鳥が鳴いていたのを詠んだ歌)。

解説

伊勢大輔の歌。

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出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、112頁(コマ66)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日