新古今和歌集 巻第六 冬歌 628番
あづま路の
東国の道の冬草が茂り合って、跡さえも見えない忘れ水よ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕東国におりました時、都の人に贈った歌。
東国の道の冬草が茂り合って、跡さえも見えない忘れ水よ。
意訳
東国へ下る道は冬草が茂り合って、人の通った跡さえ見えない。草に隠れた忘れ水のように、私も都の人に忘れられてしまったのだろう。
語釈・文法注
- 忘れ水
- 野中の草などに隠れて、人に知られずに流れる水。
和歌
- 作者
- 康資王母(やすすけおうのはは) 生没年未詳(十一世紀)
伯耆守高階成順の娘で、母は伊勢大輔。神祇伯延信王の妻となり、康資王を産んだ。後冷泉天皇の皇后寛子に仕えた。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・628番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「東に侍りける時、都の人につかはしける」(東国におりました時、都の人に贈った歌)。
修辞
- 体言止め
- 体言止め。
解説
康資王母の歌。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、110頁(コマ65)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日