新古今和歌集 巻第六 冬歌 554番
筏士よ
筏士よ、待て、尋ねよう。川上では、どれほど吹いている山の嵐なのか。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕後冷泉院の御代、殿上人たちが大井川に出かけて、「紅葉浮水(紅葉が水に浮かぶ)」という心を詠んだ歌。
筏士よ、待て、尋ねよう。川上では、どれほど吹いている山の嵐なのか。
意訳
筏を操る人よ、ちょっと待って、聞かせておくれ。これほど紅葉が流れてくるのは、川上ではどれほど激しく山の嵐が吹いているからなのか。
語釈・文法注
- 筏士
- 筏を操って木材を川で運ぶ人。
- こととはむ
- 尋ねよう。
- 水上
- 川上。
和歌
- 作者
- 藤原資宗(ふじわらのすけむね) 生没年未詳(十一世紀)
藤原頼宗の孫。後冷泉天皇の時代の殿上人。 - 出典
- 『新古今和歌集』巻第六・冬歌・554番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「後冷泉院の御時、うへのをのこども大井川にまかりて、紅葉浮水といへる心をよみ侍りける」(後冷泉院の御代、殿上人たちが大井川に出かけて、「紅葉浮水(紅葉が水に浮かぶ)」という心を詠んだ歌)。
修辞
- 二句切れ
- 二句切れ。
解説
資宗の歌。大井川(京都の嵐山付近)は紅葉の名所。
関連
出典
- 底本
- 『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、97〜98頁(コマ58)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日