古典ライブラリー

新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1307番

あはれとて

西行法師(さいぎょうほうし)

あわれだといって尋ねてくる人が、どうしていないのだろう。もの思いをする宿の荻の上風よ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
西行法師
  1. 1あはれとてあはれとてあわれとて初句
  2. 2とととふふう人ひと人ひとひとのなどのなどのなど二句
  3. 3無な無ななかるらむかるらむかるらむ三句
  4. 4物思ものおも物思ものおもものおもふふう宿やど宿やどやどののの四句
  5. 5荻をぎ荻をぎおぎののの上風うはかぜ上風うはかぜうわかぜ結句

引用の仕方

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現代語訳

あわれだといって尋ねてくる人が、どうしていないのだろう。もの思いをする宿の荻の上風よ。

意訳

もの思いに沈む宿に、荻の葉を吹く風は訪れてくれる。それなのに、あわれと思って訪ねてくれる人は、どうしていないのだろう。

語釈・文法注

上風
草木の上を吹く風。

和歌

作者
西行法師(さいぎょうほうし) 1118–1190
俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院の北面の武士だったが、二十三歳で出家し、諸国を旅して歌を詠んだ。自然と人生の哀感を率直に詠み、『新古今和歌集』に最も多い九十四首が入る。家集に『山家集』がある。
出典
『新古今和歌集』巻第十四・恋歌四・1307番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

三句切れ
三句切れ。
体言止め
体言止め。

解説

西行の歌。

関連

出典

底本
『新古今集』 短歌雑誌社編輯部校訂、紅玉堂書店、大正15年(1926)、238頁(コマ129)。流布本を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日